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March 2004

引越

職場の席が移動するので、机上などを整理した。

紙類をいじっていたら、なんと正職員となって初めての出張、鹿児島での仕事の資料が出てきた。あまりに懐かしい。
「あれがスタートだったなぁ…」などと感慨にふけってしまった。

もう丸5年。いろんなことがあったものだ。辞めたいと連呼して周囲を困らせたこともあった(とは言え、仕事がハードに見えたのか、家族は「うん、辞めたら」と好意的ではあった)。

午前いっぱいかかって新しい席に引っ越した。まるで気分が違う。棚もいただけたので、本などはずいぶんすっきり。
明日から楽しみだ。

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開花

桜がずいぶん咲いた。オットとふたり、外で食事をしてから近所の公園をぶらり歩くと、大きな桜が真っ白な花を咲かせていた。
桜は、強い香りを持たない。けれど、真下に行くとフワリと鼻がくすぐられる。品のある香りだ。

浅草の隅田公園は桜の名所。花が川沿いにあふれる。
晴れた日にその下を歩きたいものだ。

春は心躍る。

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楽器

友人の結婚式のため、共通の友人たちと演奏する曲を練習した。私自身は高校生のときからギターを弾いている。
オット、「長いことやっている割には、そんなに上手じゃないのがイイよね」と笑う。実際、そのとおり。

楽器というのは不思議なもので、弾けば弾くほど、音の響きに、少しずつツヤが出る。毎日弾けばそのツヤはさらに磨かれる。心が通じ合うような気もするのだ。
大学時代の知人は「ミコト」なる名前でギターを大事にしていた。命、という意味らしい。

昨年11月以来、楽器からすっかり離れてしまっていたが、今日数時間演奏しただけで、音が滑らかになった。
できれば来月あたりから毎日練習を積み重ねたいものだと思う。

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家族

兄の婚約者が上京するというので、母を筆頭に家族が恵比寿の割烹「鶯」に集った。
私とオットと姉のオット殿は彼女と初対面。数ヶ月前から楽しみにしていた対面がようやくかなった形だった。

彼女は話し方がおっとりしていて、美人。ボケをかます兄に時折ツッコミをいれているのが印象的だった。マグロが苦手とのこと。

お料理はどれも美味だったが、初めて口にしたのは「生のふかひれの水煮」。食感が変わっていたが、味はいわゆる魚の煮付けだった。

私も姉も姓はオットのものになっているにもかかわらず、こういうときはオットたちも含め、旧姓の「家族」として集うのがなんとなく面白い。家を出るのではなく、「家族」は増えるのだ。
日本酒の「富久娘」が美味でオット、かなり飲んでいた。

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小雨

朝、小雨が降る中、いつものバス停へ。

2、3分たったそのとき、先に来ていた、年のころは40代後半と見られるショートヘアの女性がつつと寄ってきて、赤いチェックの傘を差し出してくれた。
朝髪を洗ったために濡れていた私の頭を見て、傘を持っていないことを気の毒に思ったのかもしれない。

しばらく2人で傘の下にたたずんだ。
回送バスが一台通り過ぎた。「来たと思ったら回送だわね」。静かに顔を見合わせてフフと笑いあった。

それだけで、なんだか嬉しい朝だった。

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